記憶

夢十夜(04) ハンカチ

夢十夜(04) ハンカチ 小学校にあがる前、父がいたということは、小学校に上がる前の年だと思う - 父と、母親の職場の近くに二人でお寿司を食べに行った。父の職場は広大な農業試験場の中にあり、僕たちはその職員用の集合住宅に住んでいたが、母の職場は市の…

スバルレオーネ(5才)

記憶はひとつを想いだすと、前後して想いだしたり、全く関係のないことを想いだしたりするようだ。 --- 体は丈夫で小学生まで無遅刻無欠席だった。保育園で5才の七五三は半ズボンにタイツだったのが恥ずかしかった、千歳飴もいらなかった。 雪が降った夜、父…

帽子につけるバッジ(5才)

盛岡は雪国なので子どもも毛糸の帽子を被る。 ある日、父は私の毛糸の帽子にエーデルワイスの白いバッジをつけてくれた。父の帽子は水色に白いラインだったが、自分の帽子は良く憶えていない。 帽子をかぶって保育園に行くと、ある男の子に「そのバッジちょ…

スーパーカブ(5才)

保育園には父親が迎えに来てくれていた。弟は一学年下で、2人でスーパーカブに乗って家まで帰った。正確に言うと保育園に隣接した農業試験場の中のアパート(宿舎)に住んでいたので、父は子どもを保育園に迎えに行きバイクに乗せ、数メートル走って降ろし、私…

消防車の本(4才)

自分のことを思い返してみて、どうしてこうなってしまったかを考え直してみないとテキストがどうこう書いても上滑りなのかも知れない。よく憶えていないけれど、病室に母親が消防車か何かの本を持ってきてくれた。それより前はあまり憶えていないな。3〜4才…