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消防車の本(4才)

記憶
自分のことを思い返してみて、どうしてこうなってしまったかを考え直してみないとテキストがどうこう書いても上滑りなのかも知れない。


よく憶えていないけれど、病室に母親が消防車か何かの本を持ってきてくれた。

それより前はあまり憶えていないな。3〜4才か。


母親は医学部の先生だったので、おそらく医学部のある病院の病室にいたのだと思う。

母親が病院のドアを開けて入ってきたシーンを憶えている。嬉しかった。本を貰ったことも多分嬉しかったのだと思うけれど、母が来たのが嬉しかった。

もう少し小さい頃はよく、「自分で!」と言いながらなんでも自分でやりたがったそうだ。何故だろう。




ある日母が弟を叱っていたところ、まだ小さい弟が泣くので「弟を叱らないで、僕を叱って」と言ったら、母が後で「あなたは優しい」と言ったのだけれど、私は優しいと褒められたのはうれしかったのだけれど、いつもそうすることはできないかもしれない、それほど大層なことはしていないのに今後そうできないときは失望させるのかと思った。弟はいつも何も考えてないように見えて羨ましかった。

飴を買ってくれだの、お姉ちゃん(父の職場の同僚で向かいの独身寮に住んでいてのちにお兄ちゃんと結婚した)が来るとずっと膝の上にいた。私もお姉ちゃんが好きだったから甘えたかったのだけれど、弟が好き放題するので我慢していた。


それを見て母が「あなたは我慢ばかりしていて情けない、やりたいことはやりたいと言わないといけない」というが、「俺もお姉ちゃんに甘えたい」とは言えなかった。それと、飴や砂糖は嫌いだったから、そこは両親の意向と合致していた。