読書

村上春樹 『かえるくん、東京を救う』

村上春樹の『かえるくん、東京を救う』を再読した。15年前に読んだ際の記憶は殆どない。「神の子どもたちはみな踊る」は神戸の震災(1995/1/17)についての短編小説集で、1999年に「新潮」に掲載され2000年に単行本化された。発行後すぐに読んだが「震災」とい…

不安と描写

村上龍の「空港にて」を再読した。空港にて (文春文庫)作者: 村上龍出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2005/05メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 36回この商品を含むブログ (169件) を見る加藤典洋と内田樹がよく村上龍を引用するからだが、結論から言うと…

崖を登る比喩

加藤典洋さんの崖とロープの比喩が、引っかかる。言語表現法講義 (岩波テキストブックス)作者: 加藤典洋出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1996/10/08メディア: 単行本購入: 9人 クリック: 96回この商品を含むブログ (48件) を見る

もし僕らのことばがウィスキーであったなら

もし僕らのことばがウィスキーであったなら、もちろん、これほど苦労することもなかったはずだ。僕は黙ってグラスを差し出し、あなたはそれを受け取って静かに喉に送り込む、それだけですんだはずだ。とてもシンプルで、とても親密で、とても正確だ。しかし…

その時、象は平原に還り

そしてその時、象は平原に還り僕はより美しい言葉で世界を語り始めるだろう。-村上春樹 風の歌を聴け (講談社文庫) (1979) 村上春樹の小説を読むというのは、それが何度目か、初めてかを問わず特別な体験だ。なにか聞いた風なフレーズだけど、本当に特別だ。…

手で書く

ノートに重要だと思う箇所を書き写し、右側に解釈を書く。そして、タイトルのところに解釈のサマリーを書く。 このレベルでないと、理解できない。(ということがわからなかった)

紙で読む

例えば村上春樹の小説を読むのにKindleはきつい。ページをめくれないし、紙の匂いがしない。やはり単行本で読みたい。 「眼光紙背に徹っす」る読み方をするには紙の方が良い。何故だろうか。 例えば誰かに説明するとしたら、ページを折ったり書き込んだり、…

テキストから語るのではなくテキストへ語る

テキストを読む際には、ひとまず自分をテキストの中に投げ入れて読むべきです。 読んだテキストについて何かを語る場合には、「テキストから語る」のではなく、「テキストへ語る」ことを志すべきだと助言します。 「テキストから語る」「テキストへ語る」、…

テキストと対話することは可能なのか

私はこれまで文章(テキスト)でのアウトプットをあまりしてきませんでした。 ではなぜテキストを書こうとしているのか。学んだことをテキストにアウトプットすることで学びをより深いものにするためです。 これから学んだことのテキストを記述しようとした時…